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洗いざらしの木綿

2006年08月08日

手拭をイメージすると、まず思い浮かぶのは
あの晒木綿の懐かしい感触ではないでしょうか。
何度も水をくぐり、ふっくらとした手拭の手触りは、
なぜか心が安らぎます。

手拭の生地は、糸の太さによって名前が変わります。
糸の太い方から、文晒(ぶんさらし)、岡(おか)、
特岡(とくおか)、コーマとなり、
生地巾は反対に、文晒は33cmくらいで岡は35cmと
段々広くなり、糸が細い分、目の詰まった巾広な生地と
なって行きます。
一般的には、手拭は分晒や岡が中心で
特岡やコーマなどは、浴衣地として使われています。


注染という技法

もっとも手拭らしい染めは、注染(ちゅうせん)でしょう。
正確には、折付注染(おりつけちゅうせん)と言います。
型で糊を置き、手拭の長さでつづら折りのように
折っていきます。
その時、表と裏がぴったり合うように重ね、
表の糊が裏に付き、生地の両面共に防染糊が
施された事になります。
手拭をつづら折りにたたむ時、
糊がしっかりとへたら無いように砂をまぶします。
注染の手拭に、たまに黒っぽい汚れが付いているのは
この砂です。
その後、注染台(水槽)に入れ、上から色を注ぎ、
染料が下まで浸み込むように、下からコンプレッサーで
吸わせます。
染料を漏斗で注ぐので注染と言い、
簡単に言えば、これが注染の技法です。

細川ガラシャ夫人

2006年08月07日

お店で手拭をお求めになられた時、
普通の手拭よりぐっとお値段の高い手拭に
細川とか二度物と書かれている場合があります。
よく見ると、地色の上に白場を作らずいきなり色が
乗っていたり、色と色が重なっています。
一度染めた手拭にもう一度別の型で糊を置いて染める。
つまり二度染めるので二度もの。それをなぜ細川と言うのか。
それは、細川ガラシャ夫人が、一度手を通した衣装に
別の模様を型で置いて染め、新しく再生させたと
言われているからです。

糊の防波堤

今は、プリントの様に何色も同時に色を重ねられますが
注染のように上から色を注ぐ時は、防波堤の役目をする
糊がなければ、隣の色と混ざってしまいます。
その糊の白場がデザイン上駄目な場合がありああます。
たとえば、黄色の地色の上に黒い文字が書かれていたら、
注染で一回の染ですると、文字の回りに5mmの白場
(糊の防波堤)を作らなければなりません。
しかし、デザイン通りにするならば、黄色の地色を染めて、
色止めをして、完全に乾かしてから、黒の文字以外全てに
型で糊を置き、黒を注ぎます。
この様に染める工程を二度繰り返すので、
値段が高くなるのです。